屈辱の

査定車両:ホンダ インサイト

2014年春

今回は出張査定のキャンセルに関するお話。

ほとんどの買取査定では査定を希望するお客様と査定を行う業者の間で話し合って査定を行う日時と場所が決定される。そしてお客様の都合が悪くなった際などは業者に連絡してキャンセルもしくは日時の変更を行うのが基本である。当然こちらも当日出発する前に約束の確認を行ったりもするがその確認が取れない場合でもよほど不安要素が有るケース以外は約束の時間に依頼主と約束した場所へ赴く。

査定当日、会社から車で出発。30分ほどで依頼主宅に到着。

依頼者様宅前に車が1台停まっていたが他の買取業者と同時に査定を行うことはよくある事なので気にせず玄関チャイムを押す。

反応がない・・・

絶対に人はいるはずだが反応がない。

再度チャイムを鳴らすも反応は無い。

チャイムが聞こえないこともあるかと思い依頼主の携帯電話へ連絡すると

依頼主「もしも~し」

私「本日買取査定のお約束をいただいていた〇〇と申します。ご自宅前に到着しました。」

依頼主「あ~、今行きますね」

玄関が開き中から初めて会う依頼主と見覚えのある男性が出てくる。

そして見覚えのある男性が

男性「もうしわけございませ~~~~ん。たったいまへいしゃにきまってしまいました~~~~~~」

見覚えがあるはずである。男性は同業他社の査定担当。他の査定現場で何度も見かけた男だったのだ。その男が芝居がかった声色で私に対して謝る。屈辱である。

続けて依頼主より

依頼主「すみませんねぇ。今決められるんだったらってかなり高い金額出してもらったから決めちゃいました。」

私「いや、弊社もお約束いただいていたので査定をさせていただけませんか。」

依頼主「いや、申し訳ないけどもう決めちゃったから」

この後も少し食い下がるがこれ以上しつこいと揉めることになりかねない・・・買えない上に揉めるなんてごめんだと思い

私「わかりました。では査定はキャンセルという事で」

車に戻ろうとすると例の同業他社他社の男が

「ほんと~~~~にもうしわけございませ~~~~ん」と言いながら近寄ってくる。

私は目配せするのみで車に乗り込み依頼主宅をあとにする。

キャンセル自体は頻繁ではないが実際に起こる事なので事前に伝えてもらえるなら文句はないが今回のように出向いた先で査定が出来ないというのは非常に困る。なにをしに行ったか分からない完全な無駄足なのである。ましてその場にいた同業他社の男の腹立たしいキャラクター。もう怒り心頭である。

とりあえず起こったことを会社に報告し、帰りの車内で一人つぶやく。

「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム」

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