恐怖!真冬の山間集落にて

査定車両:スズキ パレットSW

2016年冬

県内でも有数の豪雪地域の山間部へ出張査定。

予約時刻は16時。依頼者宅へ続く道路の歩道には高い雪の壁が出来上がっている。

凍った路面状況と天候のせいもあり少し予約の時間に少し遅れて依頼者宅に到着。

その日も一日雪が降っており地面は真っ白だったが依頼者宅含め周辺の家々はきれいに雪かきされている。

一通りの査定行動を終えると時刻は17時となりあたりはもう暗くなっている。

高い柱についているスピーカーから音楽が鳴り始める。

するとどうだろう。近隣の家々から住民がぞろぞろと出て来る。

暗がりのなかスピーカーの音楽に誘われて住民が一斉に出てきた構図に恐れおののく私。

私「えっ?なに??」

ビビッて社用車の中で施錠を確認する。

なにかの儀式かよそ者を排除する行動なのかと良くない想像をしてしまう。

しかし、住民たちは私には目もくれずそこかしこで側溝のふたを開け、除雪道具のスノーダンプやスコップでその穴に雪を捨て始めた。

その光景にぽかんとする私だったがようやく理解する。

地域の一斉排雪時間だったのだ。

日中まとめた雪を決められた時間に排雪する。詳しい仕組みはわからないが排雪ルールが有りそれに沿って一同が排雪するのだろう。私の住んでいる地域では除雪は完全に各々のタイミングで行っている為このような仕組みが有るなど想像していなかった。

出張査定であちこち行っていると車と関係ないことで驚きを覚えたりするというお話。

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