査定車両:トヨタ プリウス
2013年夏
出張査定で依頼主宅へ
到着し車を降りた瞬間、依頼者宅内からキャンキャンと小型犬特有の甲高い鳴き声が聞こえる。しかも複数である。
私は大の犬好きだが鳴き声の感じからあまり好意的ではない気がした。
とりあえずインターホンを鳴らし依頼主に挨拶。
早速査定を開始するためドアを開けるとドアを開いた際の風で毛が舞う。
犬の毛だ・・・
そしてかなり濃い目の動物臭。
シートにはシートカバーが着けられており、後部座席はさらにバスタオルが敷き詰められている。カバーの下すべてを確認は出来なかったがおそらく染みもあるであろうと推測。
私「うわぁ・・・」
査定後の話の中でたまに飼い犬(小型犬3頭)を乗せて外出するという話を聞いたが正直普段は車の中で飼ってるんでないかと思ってしまったくらいだ。臭いの原因はよだれ・排泄物なのだと思うが濃縮されて鼻にツンとくる。
経験上この手の臭いは簡単には落ちない。
また短い毛はエアコンの風で舞うことになり車内の隅々まで入り込みむ。
このような車はクリーニング業者に依頼してシートから天張り、内装パネルすべて外して行う高額な作業が必要になる。それはすぐに判断出来た。
査定額は当然下がる。ただし傷やへこみといった目に見えるダメージではない臭いという要素をどの程度マイナス評価するかは査定業者によって結構変わる為、プリウスのような流通台数が多い車種でも業者ごとの買取価格に差が出る場合が多い。
査定価格を依頼主に説明する際にも上記の事柄を説明しながら私が犬好きであることをアピールしたことが功を奏したのか後日数回の電話商談を重ね買取りすることに。
契約に伺った際、ご自宅のリビングに通していただいたのだが犬用ケージに入ったワンちゃんたちにギャンギャンと吠えられ書類説明どころではなかった。依頼主が𠮟りつけても興奮状態のワンちゃんたちはおさまらず吠え続けていた。「元気ですねぇ」以外のコメントは出来なかったが。
本来、犬大好きな私は出張査定先にワンちゃんがいれば依頼主に許可をとって多少交流させてもらうのであるが今回はさすがに厳しいと感じ断念。
依頼主宅を後にし今後のクリーニング工程を考え頭を痛めるのであった。
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