熱闘!自爆!足湯!

査定車両:日産 スカイライン

2013年初夏

 インターネットの一括査定サイトからの出張査定依頼。

依頼主はさびれた温泉街の一角にあるお食事処の店主。ランチタイム後の15時頃に到着し査定を行う。

査定後に買取条件を伝え依頼主の元を出発すると温泉街のはずれに小さな掘っ立て小屋が建っておりそのわきに【足湯】と書かれたのぼり。

あいにくこの日は次の予定が有ったのでスルーしたのだが、あの【足湯】がどうにも気になって仕方なかった。

後日、依頼主より買取の依頼連絡をいただき私は心の中でガッツポーズ。

「やった!足湯行ける!!」

思えばこの時がピークであった・・・

引取り当日、買取契約・書類確認・支払いと一通り終え買い取ったスカイラインに乗り込む。

もちろんこの後はあの【足湯】へ直行である。

さびれた温泉街の平日午後という事で人っ子一人いない。

さっそく足湯の小屋に入ると幅1m、長さ3mほどの長方形の浴槽。水深はだいたい膝下くらいまでの深さだった。湯の吐き出し口から延々とお湯が流れていて水面からは湯気が沸き上がっている。なんとも風情のある光景に心が躍る。さらに料金は掛からず無料で使えるようだった。

靴と靴下を脱ぎズボンをまくりいざ入浴!と思ったがまずは右手で温度チェック。お湯に手を入れて1秒も経たないうちに

私「あっっつ!!!」

灼熱である。湯から出した手がヒリヒリする。

私「これ、何℃有るの?」

慣れれば大丈夫かもと思いもう一度手を入れてみる。

私「ぬあぁぁっっつぅぅ!!!!!」

無理である。もともと熱めの風呂が得意ではないのだがこれはもはや熱めの湯というレベルではない。小屋内を見渡しても水の蛇口は見当たらないので湯の温度を下げることは出来そうにない。

しかし【足湯】というからには足を入れたい。

私は記念に少しだけでも足を入れることを選択する。

私「一瞬でいい、底まで、一気に入れる!」

私「せーのっ!」

トプン!チャパ!両足を一瞬だけ底につけてすぐさま引き上げる。

私「ン~~~~~~!!」

声が出ない。熱いんじゃない、痛い・・・

すぐにお湯から引き上げた足はみるみる赤くなってゆく。

しばらく痛みをこらえながら大いに後悔する。

私「ハア、ハア・・・・帰ろ」

思えばさびれた温泉街、こういった施設の管理もする人がいないのかもしれないし、平日ならなおさらである。

帰社後、会社の仲間に対し

「今日いった温泉街の足湯、気持ち良かったっスよ~」

とおすすめしておいた。誰か行け。

なおその後私に対し足湯のクレームが来ることは無かったので誰も行ってないんだろう・・・

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