査定車両:ダイハツ ムーヴ
2011年春
これは私の担当外だったお話。
ある日のお昼前、若い男性が予約なしで来店し買取査定を希望。
私の上司だったスタッフが対応。
そのまま即金支払いで買取が決まり依頼主は徒歩で店舗を後に。
車両・書類がそろえば当日でも支払いが可能な店舗だったためルール通りに支払い。
所有者が依頼主と違っていたようだが苗字は同じで依頼主によれば親戚からもらい受けた車だということだったらしく依頼主の免許証控えをいただいたのみで深く詮索はしなかった模様。
当日午後のこと。警察を名乗る人間から電話が入る。
「○○のナンバーの車が盗難された可能性があり探しているがそちらには来ていないか?」
来てますがな・・・
と即答は出来ず保留し幹部に報告&電話バトンタッチ。
どうやら本物の警察だったようで話のを聞いたのち捜査に協力すると返答し。ものの数分で警察官がご来店。
買取契約書、依頼主の免許証控えを提出、担当者と幹部が聞き取りに応じたのち支払いを済ませていた車はとりあえずそのまま預かることに。
後日、車両の持ち主が警察官とともに来店。買取担当者と幹部が当日の契約書やらを見せつつ対応したところ依頼者は実際に持ち主の親戚だったが、車を譲ったことはなく、あの日急に自宅の車が無くなったので純粋に盗まれたと思い警察に届け出たとのこと。
警察から車はその日のうちに売却されていたと報告があったがその売却した犯人はまさかの親族。通常の盗難であればただただ犯罪になるところだったが親族間のトラブルということで内々で話し合い解決するとのことだった。
車の売却についてはこちらが支払いをしていたことと頻繁に使用している車では無く良い機会だからとのことでそのまま買取することに。所有者は売り払った彼(彼の親)から責任をとってもらうつもりでいるということだったのでこちらに損害は無し。
ここまでは聞いた話だったが、最後に実際に所有者から聞こえてきた
「あの子は本当に・・・」
という言葉が非常に印象的だった。
自分の関係した話では無いがインパクトの強いエピソードだったのでご紹介。
コメント