査定車両:ワゴンR
2015年冬
インターネットから査定申し込みの依頼主。
農村地域の広い敷地に巨大な納屋が有りその中に査定対象車両。
到着時に電話連絡を希望されていた為電話連絡。
ほぼ同時に同業他社(大手チェーン)も到着したので軽く会釈。
ほどなくして自宅から出てきた若い男性依頼主に挨拶。
私がヒアリングを終え査定に入ると依頼主宅からもう一人出てきた。
年恰好からするに依頼主のお母様のようで玄関先から我々のいる納屋を見つめている。
依頼主は同業他社の担当と話ていたが突然
「ひろし(依頼主仮名)ーーーー!!!」
依頼主に向かってお母様が叫ぶ。
「あんたなにやってんのぉおおーー!!?」
依頼主が慌ててそばに駆け寄ってなにやら話をしているが
「この間買ってもらったばっかりでしょーー!!!」
「売るなんて絶対ダメだからねええええええ!!!!」
「バカタレぇぇぇ!!!!」
お母様の怒鳴る声ばかりが聞こえてくる。
車の脇にいる同業他社のスタッフを見るとおなじくポカーンである・・・
私「めっちゃ怒られてますけどこれどういう状況なんでしょうね?」
同業他社「査定無しの流れですかね?」
お互い不穏な空気を感じその後の展開を待つ。
そうこうしているとお母様と依頼主がやってきて
お母様「ごめんなさい、この車は売れないので帰ってもらえますか」
我々に対する声にも怒気が含まれているがこれ以上何かを言われることは無くお母様は自宅へ戻っていった。
残された依頼主に事情を聞くと
依頼主「すいません、実は前の車事故って廃車にしちゃっておじいさんから買ってもらったばかりだったんですけどやっぱりオデッセイが欲しくて・・・でもダメって言われちゃいました・・・」
そりゃダメだろ・・・なんてこった。
結局査定は無しとなり会社に報告し帰社。
査定以前の問題で無駄足となる事もあるというお話。車を買ってもらったという方、売却の際には家族に相談してからにして下さい。
私の時間を返せ・・・


コメント