査定車両:トヨタ ラクティス
2016年秋
インターネットの一括査定を申し込みのとある企業様。
社用車のラクティスを乗り換えの為売却したいとのことで出張査定へ。
一通り査定を終え買取条件を提示すべく事務所に向かうと応接室へ通される。
後から入って来た男性に挨拶すると名刺には「代表取締役」
社長自らご対応である。開口一番
社長「査定の業者はおたくで最後だからいい値段期待してるよ!いくら?」
通常の買取査定商談は車の状態の話や使用頻度など聞きながら順を追って核心に迫るのだが今回はいきなりクライマックスである。
私「そうですね、もう何件か査定業者とお話されているのであればズバリお答えしたほうがよさそうですね。○○万円です。特別そこから引かれる費用も有りませんがいかがでしょうか。」
社長「いやぁ、いい線いってるなぁ。でももう一声!」
商店街で買い物でもするノリである。
私「他の業者様と比べてどうですか?」
社長「同立で1位だな。だからもう一声!1万円でも良いから!それなら決めるから!」
心中、本当はウチが一番良い条件を出しているのではと勘繰りつつも、相手はこのような商談を楽しんでいる節もあるのでノリに合わせてみる。
私「いや、他社様と比較されるのは理解しておりますので買取価格は上限いっぱいで提示しております。ただ1万円ということであれば私の裁量で何とかしますが」
その瞬間、私の右手は社長にがっちりとつかまれ堅い握手を交わす形になっていた・・・
社長「商談成立な!」
本来ぜひ売って下さいと商談を締めくくるのはこちらの仕事であるが完全に立場が逆である。
社長「あとは事務員とやり取りして」
と言い残し応接室を出ていかれた社長はとても気持ちの良いお方でした。
どこかやられた感は有ったが買取出来たので良しとしたお話。
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